やたらと長い履歴書 その1

佐賀の片田舎で三人兄弟の末っ子で生まれ、学校がきらいで、
人に会うのもあまり好きじゃない。
夢だけは持っていて、それが普通に警官だったり、パイロットだったり。
背も高くなければ、目も悪い、英語なんてハローくらいでわからん。
なれるわけなく、ただ絵だけは描けてた。
写実的なものから空想的なものを好んで描いたが人物は描かなかった。

小さい頃から古賀春江やら
サルバドール・ダリがなんとなく好きで
岡本太郎の太陽の塔なんて、
顔はわかるがこれなんなん?
インパクト大で自分の感情の表現が
書けんくらいの印象。


そんなこんなで
絵を頑張っていたかというとそうでもなく、
ただ目立つもなく、隠れるもなく、ただただ普通。
だから高校は普通校、私立文系、
先生から大学は?就職するか?
絵を描くことしか出来なかったが、でもどうする…
美大にいけるほどでもなく、才能があるわけでもなく、
画家か…食べれるわけない。


広告のグラフィックデザイナー(横文字に惹かれた)
ただなんとなくだった、これなら食べれるかなぁ
親に頭を下げ、デザイン専門学校に通った。
グラフィックデザイン科 でも最初何を勉強しているのかも
分からん世界やった。
タイポグラフィ? えっ文字って作るん?
パッケージ? えっ箱の展開から考えるん?
デザインの歴史? 歴史勉強するん?
デザイン学校でも良く出来るはずもなく、ただただ普通。

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